デザキャリ

グラフィックデザイナーのキャリアについて考えていきます。

未経験からデザイナーになるための戦略

美術系の学校に行っていなくても、デザイナーになりたい!という方は

結構いらっしゃるように思います。

結論から言うと、なれます。

 

もちろん年齢は若ければ若いに越したことはないです。

20代であれば全く問題ないのではない、あとは会社とのご縁だけかなと感じます。

 

じゃあ30代以降はどうなの?デザイナーにはなれないの?という事ですが、

動き方次第で、デザインを仕事にすることができると思います。

 

が、20代と同じように活動していては難しいと個人的には考えています。

 

 

これからのキャリア設計はスキルとスキルの掛け算

20代未経験のデザイナー転職戦略

20代であれば、突出したスキルや強みを打ち出しにくいかと思います。

20代はキャリアの種まきの時期として重要な期間です。

とにかく実務経験を積もうと思って適当な会社に入ってさっさと辞める、という

手もナシではありませんが、もう少し長期的に考えてみることがおすすめです。

 

私個人は「とにかく実務経験を積もう!」で手当たりしだいに応募して

入れてくれたところに入社!という乱暴なスタイルで活動していたのですが

そういうスタンスで入れる会社はレベルが知れているので…。

 

ここはぜひ落ち着いて、あなたのスキルの萌芽を感じてくれるような

会社に入ることをおすすめします。

そういう会社は希少かもしれませんが、きっと成長を促してくれるのではと

思います。

 

とくに20代の若い人は、どの業界・どの職場も少なくなっていますので

普通の感覚の会社であれば、大切にしてもらえるような気がします。

 

ですので、ポートフォリオには少ない経験を補うためにも

自分の好きなデザインや今後やっていきたい方向性のデザインを入れていくと

良いのではと思います。

ポートフォリオを見る方も20代にハチャメチャに実務経験を期待しては

いないと思いますので、それよりは会社と応募者の方向性の一致を見たいはずです。

 

こういう内容のポートフォリオを作ると、行きたい会社ありきの資料になりますので

私のような「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦法の転職活動には不向きです。

私としてはこの戦法を非常に後悔しているので、これを読む方には

同じ轍を踏んでほしくないです。

 

会社に合わせるのではなく、自分の価値観に会う会社で若いうちから働くことが

今後のキャリアに良い影響があると思っています。

 

20代のときに入った会社でその後のキャリアが決まるといっても

過言ではないと思います。長くデザイナーを続けていくためにも、

会社選びは慎重に!

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30代以降の未経験のデザイナー転職戦略

 この年代になると同世代のデザイナーは一人で仕事を回しているのが

普通なので、20代のように未来の才能をアピールするのは不向きです。

30代以降未経験で制作会社などに転職するのは、正直オススメしません。

 

というのも、20代からデザイナーをやっていた人でも30代で疲れ切って

インハウスデザイナーになるとか別の職種に転職する方が多いです。

体力的についていけなくなるんですよね…。

 

あとお子さんがいらっしゃる方は、お子さんを育てながら制作会社で

バリバリやるっていうのは相当大変なことだと思います。

出産を機にインハウスに転職する・転職したい方は男女関係なくいらっしゃいます。

 

未経験からデザイナー職を希望している方は、転職の際に

スキルとスキルの掛け算でアピールすると活路が見いだせるのではないでしょうか。

 

例えばデザイナーは事務作業とか予算管理が苦手という人が結構います。

私も苦手ですし、デザイナーあがりの現同僚を見ていてもそう感じます。

 

そういう人たちしかいないところに、事務作業や予算管理を前職でやっていた、

などがあるとそれが武器(周りとの差別化)になります。

 

・事務×デザイン

経理×デザイン

・営業×デザイン などなど…

 

また、業界に特化している制作会社に行くという方法もありますね。

 

・飲食経験×デザイン→飲食業特化制作会社

・BA経験×デザイン→化粧品特化制作会社

のようなイメージです。

 

クライアント目線の人がデザインすれば、クライアントの納得感も

生まれやすいのではないかと思います。

こういうポイントを強みとしてアピールすると差別化できそうですね。

 

私も仕事をお願いしているデザイナーの方で、私の業界経験者の方がいて

こちらの意図が伝わりやすく「話が早い!」ととても助かっています。

クライアントも制作会社に業界の話や流通の話を都度都度するの

けっこう大変なんですよね。

もちろん大切な部分なので説明に手は抜けません。

業界経験が有る方だと、この話を端折れるのでこちらの負担が軽くなります。

 

正直、Over30になると制作会社でデザイナー職につくのは難しいと思いますが

戦い方を考えて動いてみる、というのはひとつの方法かと思います。

 

個人的には、Over30でデザインの仕事がしたい!という人は

メーカーの広報宣伝・販促のようなところに潜り込むのが良いのではと思います。

バリバリデザインすることはほぼありませんし、バリバリデザインするとすれば

それはデザイナー経験を積んでいる人がすでにそのポジションにいたりします。

ただうまく立ち回ればデザインの仕事を分けてもらえる可能性があります。

(小さいPOPとかDM、WEBバナーの制作など)

 

現在メーカーで働いていますが、制作会社よりもメーカーの方が仕事の

融通がきくような気がしています。

 

 

未経験でも経験者でも、転職〜入社後のマインドとして「謙虚」が

一番のキーワードになるかと思います。

デザインに限った話ではありませんが、謙虚さが足りなくて結果

カルチャーフィットせずに早期退職していく人って、メーカーでも結構見ます。

デザインとは全く関係のない部署でも同じです。

 

まず入社後に謙虚さを失わず、周りの信用を勝ち得ていれば

やりたい仕事に挙手をすればやらせてもらえる可能性はかなり高いです。

新天地では同僚や上司など周りの自分への信用貯金がゼロスタートになりますので、

最初は耐えて頑張りましょう。

 

転職はゴールではなく始まりですが、良いスタートを切れれば

良いゴールに近づいてくると思っています。

 

 

転職活動は、転職エージェント経由で応募することがおすすめです。

業界特化型のエージェントはたくさんありますので、ぜひ検討してみてください。

転職エージェントの話もいずれ記事にしたいと思います。

 

マスメディアンは転職活動でお世話になっています。

制作会社の案件よりも、インハウスや代理店の案件が強みという印象です。

現職もこちらからご紹介いただいて入社しました!

 

 

 

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