結構やりがちなのが、勢いで辞めてから転職活動をしてしまうことだと思います。
これは避けるべき行為だというのは転職界隈の定説ですが、
結構デザイナーの方は、デザイナーとして真面目な方でも一般の企業に勤めている
普通の人に比べてパンクな生き様を選択してしまいがちだと思うんです。
よくいえば自分の気持ちに嘘がつけないタイプ、悪く言えば不器用。
私の周りのデザイナーを見ているとそう感じます。
とりあえず心の赴くままに会社を辞めて南国か北欧（フィンランド）に行ってしまう
デザイナーを何人も見てきました。
私個人は、そういう思い切りのいい人は素敵だなと思うのですが…。
もちろん休むことも大切ですし、本人がそれで幸せならばいいかなと思いますが、
一般企業に勤めている方は大体新天地を決めてから退職して、有給で南国に行きます。
私はインハウスデザイナーになってから、この事実を知りました。
そんな器用なデザイナー見たことなかった…。
（インハウスだと、身近な同僚がデザイナーとは限らないのです）
攻守のバランスをとった転職活動
リーマンショック前後のことを思い出しながら書いていますが、
これから来るかもしれない不景気のことを考えると、
軽率に会社は辞めないほうが良いです。
会社を辞めるのはいいのですが、あとを決めないで辞めるのは
ほとんどギャンブルに近くなってしまい、うまく行けばよいのですが
失敗した場合、失敗のリカバリーで遠回りすることになってしまいます。
遠回りをすることが必ずしも悪いわけではありませんが、
しなくていい苦労は、別にしなくてもいいんじゃないかな…というのが
遠回りをしまくった私の考えです。
長時間労働をしていると、転職活動をするのはすごく大変ですよね。
私も有給が取りにくい会社で転職活動をしたことがあるのですが
本当にすごく大変でした…。
郊外の会社から都心の会社へ転職活動をしていて、
家（郊外）→会社（郊外）→面接（都心）か
家（郊外）→面接（都心）→会社（郊外）
みたいな連日の大移動が、金銭的にも精神的にも大変でした。
面接だからスーツで行ってましたが、勤めている会社は私服なので
駅でスーツ（もしくは私服）に着替えたりしていました。
気分は完全にスーパーマン。
今思えば面接の際に一言事情を話してオフィスカジュアルくらいの
格好で行けばよかったです・笑
また郊外だとキンコーズとかが無いのですよね…。
作ったりしていました。
攻め（転職活動）ながら守る（今の仕事もやる）って本当に
大変です。もしこれを読んでくださっている方で転職活動中のデザイナーさんが
いたら肩を揉みながらコーヒーでも淹れてあげたい。
できる限り攻めと守りのバランスを良くして動くことは結構大事だと思います。
「退職したら、もうオメーとは二度と会わねえよ！あばよ！」と
出来れば良いのですが、結構狭い世界なのでどこかで会う可能性もあります。
自分がクライアント、相手が受注側・逆もまた然り…。
なので、可能であればスマートに去って、相手にも気持ちよく送り出してもらう、
これが一番良いことだと思います。
デザイナーが辞めるときは大体、長きも長きにわたる長時間労働、
気分次第で怒鳴り散らすor激詰めしてくる社長（orディレクター）に疲弊して辞める、
などが多いと思うのですが、精神的に追い詰められていると、人間そうそう冷静な行動はできません。
もし実家暮らしであったり、貯金があったりで、金銭に余裕がある場合などは、
焦らず転職活動をしましょう。
お金のことが心配であればデザイン関係の派遣やバイトなどをしながら
転職活動をしてみるのも良いかもしれません。
慌てて下手に自分とカルチャーに合わない会社に入るぐらいなら、
そのほうが長い目で見て早期再離職のリスクが低いです。
やむを得ない場合ももちろんあります
ただ、ストレスで体を壊す、精神を病むとかは避けたいので
限界を越えるような我慢は禁物です。
その場合はひとまず辞めてストレス源から離れることも一つの選択
かなと思います。
会社都合退職と同じ扱いになり、待機期間なしに失業保険が出ますので
うまく活用して立て直しましょう。
（立証するためにメールや録音などの証拠は必要かもしれません。）
下記のサイトが、メンタルケアの窓口から労働問題の窓口まで
まとまっていてよかったです。こういうの、もっと早く知りたかった！
